2013年10月12日の転載です。
こんにちは(関西弁のスタッフです)
オーバーフロー水槽の設置がありましたのでご紹介したいと思います。
今回の水槽設置テーマは【水槽の増設】です。
水槽を増設する方法は何パターンもありますがお客様と増設後の飼育方針を打ち合わせた上で以下のような通常の増設に必要なコストを大幅に抑えるとてもお得な方法になりました。
すでに設置している90cm水槽に新規増設する45cm水槽を接続して二本の水槽を一本の濾過槽で共有して使う一種の裏技みたいな増設方法です。
よくショップでは大型濾過槽に何本もの水槽をつなげて使用している集中型オーバーフロー水槽を見かけますが一般的にはショップ以外ではあまり見かけない設置方法です。
クーラーにヒーター、ろ材にプロテインスキマーなど温度管理や水質維持システムにかかる機材を購入しないでいいので相当な初期導入コストをカットできます。(増設した分だけ水量も増えるので手持ちの機材のパワーの確認が必要です)
今回はすでに設置されている90cm水槽の機材の能力に余裕があり可能だったので最もお得な設置方法になりました。
まずはどーん!設置完了後の写真です。左側の水槽(45cm)が今回新しく増設した水槽です(右側が90cm水槽です)。キャビネットはマーフィードのウッドキャビネットで揃えていますのでとても見た目がよい感じです。(照明が写っておりませんがゼンスイの薄型LEDです)
いつもごとくサクサクッと配管作業をしております。今回はお客様からご依頼でクーラーを45cm用のキャビネットの中に収める為に少しマーフィードのウッドキャビネットをカスタマイズします。
クーラーをキャビネット内に収めるのは簡単なのですが水槽の設置場所が壁から数センチしか隙間がない為にクーラーの排気熱がキャビネットの中に跳ね返ってくる危険性が高く跳ね返ってくるとじわじわとキャビネット内の温度が高くなりクーラーが機能しなくなります。
そこでキャビネットの裏側にクーラーの排気口を塞がない様に樹脂板をビス止めして配管用の穴をあけます(写真左側です)
そして(写真右側)のように90cm水槽にドッキングする為に配管をして接続になります。
続きましては90cm水槽との接続ですが新規の45cm水槽への水の循環は今流行の省エネポンプを濾過槽の中に投げ込んで45cm水槽に水を送り込みます。
落ちてくる水は本当なら(写真左側)の専用ウールボックスに入れたかったですが増設は当初に考えていなかったので(写真右側)のように100均などで見かける市販の穴のあいた入れ物を代用します。今回はウールマットを入れて使用します。市販のものなので必要に応じてサイズを気軽に変えられるので考えようによってはかなり柔軟性があり便利です。
90cm水槽との配管接続が終了した後は45cm水槽のキャビネットのカスタマイズを更に進めます。お客様のご希望でキャビネットのあいたスペースの有効利用する為にクーラーの上側に仕切り板(写真左)を増設しました。
全体の感じでは(写真右)側のように結構いい感じのスペースが確保できましたので、ちょっとした小物を収納するのに便利そうです。
そして最後の仕上げはクーラーへ吸気口の確保です。いろいろやり方はあるのですが今回は扉の下側を数cmカットしております。
ブログの一番上にあります水槽の全体写真で90cmのキャビネットの扉と45cmの扉を比べて見るとわかりやすいです。
言われなければ気づかないと思います。
また、その他に扉の裏側にある標準でついているクッションゴムも微妙にサイズアップして扉の隙間からも吸気を出来るように工夫しています。
オーバーフロー水槽を購入される場合は将来的に水槽が増えそうな場合は増設を考えて一本目の水槽の機材をギリギリではなく少しパワーに余力を持たせてあげると結果として増設した場合に相当なコストダウンが可能です。
もし水槽の増設にご興味がありましたらお気軽にご相談いただければと思います。