卵が孵化して 2~3日したら餌が必要になります。
藻や底に張り付いている間は 餌を食べません。
泳ぎ出しの悪い場合もありますが 通常は2~3日で浮き上がってきます。
そうしたら、藻やシートを外に出して 初期飼料を与えてみます。
固ゆでした黄身を溶かして与える方もいますが
水が汚れやすいので 初心者にはお勧めできません。
使いやすい商品で 人工プランクトンや春黄金があります。
1~2腹でしたら人工プランクトンで十分です。
水面に吹きかけて2日ほど使用すれば ブラインシュリンプを食べるようになります。
春黄金はブラインシュリンプの代用で使われる方には安価でお勧めです。
1~2週間ほど与えたら パウダー状の人工飼料に切り替えます。
それらは 後ほど紹介します。
今年はベトナム産のブラインシュリンプを試してみました。
ソルトレイクの半分ぐらいの大きさです。
5日間与えて ソルトレイクに切り替えてみました。
ブリーダーの中には初めからブラインシュリンプの方もいます。
三歳が産んだ稚魚などは大きいので すぐにブラインシュリンプを食べます。
私は腸内の酵素を作るためにも 最低1日は人工プランクトンか春黄金を与えています。
その後1ヶ月はブラインシュリンプを毎日作って与えます。
愛用の孵化器は販売をしていません。
現在は円柱の孵化器を販売しています。
毎年産卵させる予定の方は購入された方が
毎日のことなので 時間も短縮できて良いでしょう。
孵化器は水温を28度前後に保つため ヒーターが必要です。
また、目が詰まってエアーが止まることが多々あります。
アルテミア用のストーンは 泡も大きく振動も与えられて一石二鳥です。
休眠しているブラインが目覚めるために
水温や明るさと同様に振動も大切です。
ブラインは塩水で作るので 水ごと与えられません。
少量で500尾以下の稚魚でしたら
底に集まったブラインシュリンプをスポイトで与える方法もありますが、
通常は専用ネットですくって与えます。
昔は手ぬぐいを重ねてとか、ストッキングなどで代用する話も
聞いたことがありましたが、
目から抜けてしまう分が もったいないです。
ブラインシュリンプは年々値段が上がっています。
ネットは必需品です。
では、稚魚の選別です。
泳ぎ出して10日から2週間頃には一回目の選別です。
初めは 曲がりや尾が開かないもの(フナ尾)などを撥ねます。
私の愛用の紗手(選別網)の一部です。
ついつい増えてしまいます。
最近は直径3センチが製造中止になりました。
慣れると小さいほうが扱いやすいのですが、仕方ありません。
これから揃える方は どれか1本選ぶのでしたら5センチ前後がお勧めです。
平たい選別盆は 稚魚の泳ぎも確認できます。
FRPとホーローがあります。
良い魚を抜き出す選別の方は すーと泳ぐ稚魚を選ぶのに
ある程度の広さと平な面が必要なので 選別盆を用意されるべきです。
私は3回目ぐらいまで悪いものを跳ねる選別なので
軽いのでプラスチックの洗面器を使ってしまいます。
プロ意識に欠けていますかね?
そして、初心者には選別の手引きが必需品です。
中でも「らんちゅうの教科書」は詳しく書かれています。
実際に選別しながら読まれると 更にわかりやすいでしょう。
当店でも販売しています。
長くなってしまったので 稚魚の餌は次回に紹介いたします。
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「週末に産ませる方法はありませんか?」など ちょっと無理な質問もありますが
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