この数年、「孵化した稚魚が底で丸まっている。」
「泳ぎ出さない。」と言った問い合わせが増えています。
らんちう協会では知らない人がいないような方からも問い合わせがありした。
「洗面器に産み付けたからいけないのかな?」
即答は難しいです。
色々な要因はあるとは思いますが、
早採りした場合に多く、飼育槽の水温と人工授精が問題ではないでしょうか?
自然界では受精しない弱い精子も 人工授精で全て受精させてしまう。
全部が元気な方が珍しいことではないでしょうか。
また、ヒーターを使用しても 4月、5月の産卵とは違いを感じます。
孵化にかかる日数と水温について研究した報告書がありました。
らんちゅう愛好家が 産卵後の水温と孵化の様子を丁寧に発表しています。
特に孵化後の水温を上げることで 泳ぎ出しが良い事についての記載は
今年、産卵をお考えの方にとても参考になると思います。
「月刊金魚仲間」は 二年間発行されていた「月刊らんちう」が新しくなった雑誌です。
日本らんちう協会は 同じ名称で二団体が存在する為、
全国大会の東大関(日本一)も二尾存在してしまいます。
どの業界でも分裂すると難しいことが起こるもので
「月刊らんちう」をご注文の荷物に同封しないで欲しいと言われることもありました。
しかし、今回の孵化の研究や、以前の記事で塩と魚など
愛好家の方の研究熱心には感心致します。
インターネットで情報が散乱している時代ですが、
キョウリンの餌について、日本動物薬品の病気治療についての記事には裏付けされた実験等があります。
今回の号は一般社団法人日本らんちう協会側の大会報告なので
快く思わない方も多いかと思います。
私は社団側でない団体に所属していますが、病気の初期症状など参考になる内容も多いので
一般愛好家に喜んで頂ければと店頭で無料配布しています。
ご興味のある方は 是非、お持ちください。