機材担当の谷岡です。
水槽の設置作業ではなくメンテナンス作業がありましたのでご紹介致します。
当店で水槽をご購入後に1年に1度ほどメンテナンスにお呼ばれしてお伺いしております。
メンテナンス前の水槽になります。
少しガラス面などが汚れておりますが、きちんと管理されていて綺麗な感じです。
メンテナンス作業をスタートします。
ろ過槽を掃除しますのでろ過槽の水を抜いて水槽の方も3割ほど水を抜きます。
水を抜く量は毎回現場で判断します。
ろ過槽の水位を減らしましたらまずはプロテインスキマーを取り出します。
続いてろ材も取り出します。
ろ材の方は乾燥してしまうとバクテリアに影響ができますので先ほど抜いた飼育水をバケツに溜めてろ材を移動させます。
長時間がかかるようでしたらバケツにエアレーションがあった方がよいです。
メインポンプやプロテインスキマーを取り出しましたらろ過槽の取り出して機材と一緒にお掃除します。
ろ過槽の掃除が終わりましたら次はもうすぐシーズンINになるクーラーのメンテナンスです。
メンテナンスと言っても分解する訳でなくフィルターをお掃除します。
写真のクーラーはZRシリーズになります。正面のカバーを取り外すとフィルターが出てきます。
汚れを見るとかなりホコリが詰まっております。これだけ詰まるとクーラーの冷却効率が落ちます。
フィルターは止めているネジをドライバーではずせば簡単に取り出せます。
後はホコリを拭くだけです。
ホコリを拭きとったら元に戻します。
ホコリが詰まってクーラーの冷却能力が落ちますと冷やすパワーが落ちますのでクーラーの稼働時間が長くなります。
そしてクーラーの方が設定温度まで冷やせなくなると、クーラー稼働しっぱなしになり故障の原因になります。
クーラーはコストがかかりますので大切に使うのがおススメです。
あくまでも一般的ですが目安は約6年と言われています。水槽によって稼働時間が違うので10年以上使用されている方も多いです。
極端な例になりますが私の知っているお客様の最短記録は2年でクーラーを壊された方がいます。
原因の方はフィルター詰まりによる長時間可動でコンプレッサーが壊れたようでコンプレッサーの修理は非常に高価なので現実的には新品の買い換えになります。
このブログを読まれた方でクーラーのフィルター掃除を一切されていない方がおりましたらこれからクーラーの季節になって来ますので一度フィルターをお掃除してあげて下さい。作業時間は5-10分もあれば十分できます。
お掃除が終わったろ過槽をキャビネットに戻してメインポンプとプロテンスキマーとろ材を戻します。
そして新しく作った海水を入れて水を循環させます。
メンテナンス作業が終わり水が少し白濁しておりますが明日には治っていると思います。
カクレクマノミもセンジュイソギンチャクにクネクネして元気にしておりました。
メンテナンス完了です。
メンテナンスと言ってもいろいろな形があります。
今回はろ過槽を含めたメンテアンスですがろ過槽をお掃除しないパターンもあります。
ろ過槽はお掃除すれば綺麗にはなりますがろ材の調子が下がったり翌日に水槽の魚が病気にかかってたりするリスクもありますので、あまり頻繁にはしない方がよいと思います。慣れればちょっとしたコツもあったりします。
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