器材担当の谷岡です。
お客様から自動給水の件で時々ご質問を頂きますので今回ブログでご紹介させて頂きます。
自動給水は水槽の蒸発水による水位の低下を防いでくれますので、とても便利なアイテムです。
オーバーフロー水槽の場合は水槽の水位は下がらずに濾過槽の水位が低下します。
ちなみに水が蒸発して水位が下がると↓のようなデメリットがあります。
(1)塩分濃度の上昇。
蒸発するのは水分だけで塩分などは蒸発しませんので塩分濃度が上昇します。
塩分濃度は一般的に比重計で管理されている方がほとんどになりますので水が蒸発すると比重が上昇します。
(2)濾過槽の水位低下により器材の不具合。
一番怖いのはポンプの周辺の水位が低下してポンプが空気を吸いだして空回りになる事です。
ポンプが故障すると濾過槽の水が水槽へ循環しなくなりますので生体もピンチです!
他にはプロテインスキマーの周辺の水位が低下すると少しぐらいなら問題ないですが水位がそれなりに低下すると調整したプロテインスキマーの調整の基準が下側に下がってしまう事があり、そうなるとスキミングの調整がズレてしまいます。
スキマーのポンプも空回りすると故障の原因になります。
デメリットは上記のようなります。
水位低下による塩分濃度の上昇と濾過槽の水位低下によるポンプやスキマーに不具合が生じやすくなります。
そこで自動給水アイテムを使うと濾過槽の水位を一定に保ってくれます。塩分濃度も一定になります。
また昔と違いセット方法がとても簡単です。
商品にはセンサーと超小型ポンプとチューブがセットになっておりますので追加に別途商品を購入する必要もありません。
現在おすすめは光センサー式の取り付けも超簡単なAUTO AQUAの3シリーズになります。
★コスト重視はSmart ATO Liteになります。(13000円+消費税)
センサーの部分はマグネットになっておりパチンと希望の水位の部分もセットするだけでOKです。
昔のタイプと比べて超絶簡単です。
またセンサーの部分は動作センサーと安全センサーの2つのセンサーが付いております。
安全機能で過去6回の動作時間を記憶して、その中で一番長かった時間を基準に動作時間がその基準の時間の10倍になると安全装置が発動してポンプが停止します。
仮に基準時間が5秒の場合は50秒以上になるとポンプが停止するシステムです。
★バランス重視の場合はSmart ATO Duoになります。(19800円+消費税)
基本的な部分はLiteと同じですが安全機能の強化としてコントローラーの部分がパワーアップしております。
使用中に異常があるとコントローラーの部分は点灯とサラウンドアラームで異常をお知らせする機能があります。
センサーの安定している期間が長期間になると、ついついトラブルに関して気が緩み気味になりますがコントローラが異常をお知らせしてくれるので素早く異常に対して対処できます。
★安心機能充実重視の場合はUltimate ATOになります。(23800円+消費税)
一番コストがかかりますがセンサー部分が2個あり、1個を水位センサーとして使い。もう一個はセンサーを2個とも安全センサーとして使用する贅沢な感じです。
センサー分は1個に2個センサーがあるので合計4個のセンサーで水位を監視しますので安心感が抜群です。
またコントローラーにSmart ATO Duoと同じように、お知らせ機能が付いております。
自動給水と言う機能面で見るとSmart ATO Liteが非常にコスパがよいです。
ただ異常事態が起きて故障や暴走が万が一起きた場合にはお知らせ機能や安心機能があった方が安心です。
特に貯水タンクとして大容量の容器を使う場合は万が一に暴走すると水槽の比重が低下したり、濾過槽から水がこぼれたりする可能性がありピンチなのでお知らせ機能や安心機能が付いているタイプがおすすめになります。
3シリーズとも共通して言える事は貯水タンクの容器にかなり大きな容器でも付属のポンプがセットできればOKです。
旅行や出張でご自宅を開ける際に水を入れる貯水の容器を50Lや100Lぐらいの大型の物にしておけばかなりの日数を貯水タンクの水でカバーできます。
餌はフードタイマーをセットしてあげていれば旅行中も水槽に対する餌と蒸発水を自動でケアできるので便利です。
セットのイメージは上記のようになります。
LiteよDuoは上段のようになります。Ultimateは下段のイメージ図です。
貯水タンクの部分はバケツなど水を溜められる容器でOKです。
ただ貯水タンクはできるだけ濾過槽と高さぐらいがよいです。
貯水タンクの位置が高すぎるとポンプが止まってもサイフォンが切れない場合に貯水タンクの水がドンドン濾過槽へ供給されてあふれる可能性があります。
また機会があれば商品をご紹介させて頂きたいと思います。