リーフマット1200の出張設置作業がありましたのでご紹介させて頂きます。
このリーフマットは7月にレッドシーの方から新発売された商品になります。
フィルターの分類ではローラーフィルターと呼ばれる比較的あたらしい分類のフィルターになります。
(リーファ水槽だけでなく一般的なろ過槽でもスペースなど条件があえばセットできます)
個人的には新発売になったばかりで実践データが少ないのでコメントがしにくいですが期待できる商品になるのではと思われます。
この機材のやっていることは一言で言えばプロテインスキマーの仕事に近いです。
スキマーは水中で発生した汚れがアンモニアや亜硝酸などの汚れに変換されるまでに水中の外に取り出すことによって水質の悪化を予防します。
このリーフマットもペーパーの部分に汚れを引っ掛けてペーパーが汚れたら自動でペーパーを巻き上げることによって水中で発生した汚れがアンモニアや亜硝酸に変化する前に水中の外側に取り出すことによって水質の悪化を予防します。
スキマーとリーフマットの2つを同時使用すれば汚れの微細な部分はスキマーが担当して汚れの大きい部分はリーフマットを担当することによってアンモニアや亜硝酸の発生を低下させて、その結果硝酸塩の蓄積も減少される効果が大きいと思われます。
この効果が大きい場合は魚を大量に飼育して水質管理が大変だった場合はかなりの朗報になるかと思います。
海水飼育では昔はろ材を中心としたろ過システムが一般的でしたがプロテインスキマーの登場がゲームチェンジャーになり現在はすっかりプロテインスキマーがメインになりろ材はサブ的な位置になりました。
今回のリーフマットはプロテインスキマーほどのインパクトはないですがスキマーとリーフマットの併用は現状のスキマーとろ材を組み合わせた飼育環境のゲームチェンジャーになる可能性があると思われます。
ろ材を完全になくせるかどうかに関しては新発売なので今後の実践データの蓄積が必要ですがろ材の必要性が更に低下するのは間違いないように思えます。
断言はできませんがプロテインスキマーとリーフマットのようなローラーフィルターとの組み合わせが一般的になる将来もあるように思えます。(現状はコストがかなりかかりますので一般化するにはコストダウンも必要かと思います)
またリーフマットの効果が予想以上にある場合は淡水の飼育で使用しても面白いかもしれないですね。
最近ではバイオペレットリアクターが新発売になった時に面白い商品が出てきたな~と感じましたが、このリーフマットはそのバイオペレットリアクター以来ひさびさに面白い商品だな~と感じました。
話が脱線しましたのでリーフマットの取り付け作業のご紹介に戻ります。
今回作業するのはリーファXXXL900水槽のろ過槽になります。
今年の5月もモデルチェンジしたリーファG2シリーズ以外のリーファ水槽にセットする場合はろ過槽内の仕切り板を専用のカッターなどで切断して取り出す作業が必要になります。
作業をする前にろ過槽の水を抜きます。
作業の際はメーカーから販売されている専用のカッターがあった方が作業をしやすいです。
ろ過槽の仕切り板を切り取り取り出した後はリーフマットを収納します。
リーフマットを定位置に収納したら次に配管接続作業にかかります。
リーフマットには水槽からオーバーフロー管を通って落下する水を接続する必要性があります。
付属のジャバラ管をセットします。
このジャバラ管はリーファ水槽の場合は問題なくセットできますがリーファ以外の一般的な水槽の場合はセットできるかわからないのでお店に購入前に一度相談した方がよいと思います。
ジャバラ管の接続が終わり設置作業が完了しました。
操作はレッドシーのアプリで行います。
↑の写真は今回ろ過槽からカッターを使って切り取って取り出した仕切り板になります。
切り取る場合はシリコンの部分を切り取ることによってろ過槽から分離できます。
設置完了です。
リーファXXXl900水槽は横幅が2メートルになります。水量は約900リットルになるので水槽全体の重量は1トンを超えます。
この水槽を設置した際にメーカーからは日本で2台目と言っておりましたので国内ではほぼ見かけないレアな水槽になります。
水槽はミドリイシを中心に魚もそれなりの量が飼育されいてサンゴも魚もとても状態が良い感じでした。
しっかりと管理されている本当にすごい水槽でした。