皆さんこんにちは!
突然ですが、皆さんの水槽はどんな「レイアウトロック」を使用していますか?
レイアウトロックとは読んで字のごとくレイアウト用の岩のことです。
水槽を引き立たせるには、レイアウトロックの存在は欠かせません!
マリンアクアリウムでは、ライブロックという天然の岩でレイアウトするのが一般的ですが、最近では様々なタイプのレイアウトロックが登場しております。
今回はそんな水槽には欠かせないレイアウトロックをご紹介していきたいと思います!
■ライブロック
ライブロックは最もポピュラーなレイアウトロックです。
上記ではライブロックを岩とご紹介しましたが、実はサンゴの死骸です!
サンゴの死骸が風化し、バクテリアなどの微生物が表層に定着したものがライブロックと呼ばれています。
レイアウトとしては勿論、定着したバクテリアなどによる生物濾過で水質を安定させる効果もあります。
その為、立ち上げ時から使用することで、立ち上げ期間を短縮することもできます。
その一方で、自然界でライブロックに付着したシャコやカニなどの有害生物が、水槽内で成長し飼育している生体に悪影響を及ぼす可能性もあります。
キュアリングをしても確実に有害生物を除去するのは難しいのがライブロックの欠点です。
【メリット】
・様々な形状、大きさがあり、迫力のあるレイアウトが作りやすい
・立ち上げ時に使用することで立ち上げ期間を短縮できる
【デメリット】
・水槽に悪影響な有害生物が付着している可能性がある
■マメライブロック
マメライブロックは「マメデザイン」から発売されている、人工ライブロックです。
ミネラル、カルシウムが豊富に含まれているマメカルシウムサンドを使用しているので、サンゴとの相性も抜群です。
また、レイアウトに適した形状が多く、接着剤を使用することで、ライブロックでは困難な「盆栽型」や「アーチ状」のレイアウトも作ることが出来ます。
カラーバリエーションは「パープル」「ブラウン」「グレー」の3色があり、水槽のレイアウトに合わせてご使用いただけます。(当店の在庫はパープルのみとなります。その他は取り寄せとなります。)
一方で、乾燥状態で販売しているため、ライブロックのようなバクテリア等は定着していないため、単体での立ち上げ効果は見込めません。
【メリット】
・様々なカラーリングがあるため、今までにないレイアウトを作ることもできる
・ボンドやセメントなどの接着剤との相性も良く、凝ったレイアウトを作りやすい
【デメリット】
・バクテリアなどが定着していないため、水槽の立ち上げにはバクテリアが必要
■オーシャンロック
オーシャンロックは、OF水槽でもおなじみの「ORCA」から発売されている、レイアウトロックです。
その特徴は、ライブロックを忠実に再現したフォルムと、それでいてレイアウトを考慮したデザインになっている点です。
ライブロックは天然のため、欲しい形状を見つけるのは一苦労ですが、オーシャンロックは形状がパターンで販売されているため、理想のレイアウトが作りやすくなっています。
また、通常はセット販売となっておりますが、当店ではバラ売りで販売しているため、欲しい形だけ購入できるので、よりレイアウトの幅が広げることが出来ます。
注意点としては、表面の材質が剥がれ落ちやすいため、使用前にしっかり洗い流してからご使用ください。
こちらも、マメライブロック同様にバクテリアの併用がお勧めです。
【メリット】
・レイアウトしやすい形状でありながら、ライブロックと遜色のないデザイン
・気に入った形状を複数購入できる
・多孔質のため豊富なバクテリアが定着しやすい
【デメリット】
・他のレイアウトロックと比較すると、コスパが低い
■ライブロックレプリカ
グラスファイバーを使用した枝形状のレイアウトロックです。
通常のレイアウトロックつ比較すると、内部が空洞となっているため非常に軽く、グラスファイバー素材のため非常に丈夫なレイアウトロックです。
本体の各所にある穴から水が浸水することで沈み、安定してレイアウトすることが出来ます。
枝状のデザインはひとつでも迫力があり、数個並べるだけでもダイナミックなレイアウトが簡単に組むことが出来ます。
サンゴ水槽で使用するより、海水魚水槽のレイアウトにオススメの商品です。
注意点は、内部の水が滞留しやすいため、長期間使用した際に水槽から取り出す場合、穴から漏れ出した水が水槽内の水質を悪化させる可能性がある点です。
また、通常のレイアウトロックとは大きく異なるため、バクテリアの定着や水質の安定などの効果は見込めません。
【メリット】
・軽くて丈夫なグラスファイバー素材で作られている
・レイアウトが崩れても生体や水槽に被害が出にくい
・安定感があるため、誰でも簡単にダイナミックなレイアウトを作ることが出来る
【デメリット】
・定期的に取り出しメンテナンスが必要
・水質を安定させる効果はない
■リアルリーフロック
見た目だけではなく、ライブロックの成分を再現した材料で作られている、クオリティの高い人工ライブロックです。
通常の人工ライブロックとの大きな違いは、海水に3~4ヶ月間浸すことでバクテリアなどの微生物を定着させているところです。
また、直接海に放流するのではなく、有害生物が付着しないように管理された地上でライブロック化させているため、水槽内でも安心して使用することが出来ます。
天然と人工の良いとこどりをしたようなレイアウトロックです。
これといった欠点はないですが、個性的な形状が少なく、平凡的なレイアウトになりやすいため、技量に左右されやすいイメージはあります。
【メリット】
・ライブロック同様、バクテリアが定着している
・有害生物が付着しずらい環境で作られているため安心して使用できる
【デメリット】
・形状のバリエーションが少ない
ということで今回は、当店で販売しているレイアウトロックをご紹介させていただきました!(一部取り寄せ商品となりますので、ご購入前に一度ご確認ください。)
今回あえてデメリットを記載したのは、水槽によってレイアウトに求めるものが異なるため、より自分に合ったレイアウトロックを選びやすくするためです。
美しく鮮やかな生体を飼育していても、レイアウトがイマイチだと、その魅力は半減してしまいます。
この機会に自分の水槽に合ったレイアウトを見つけてください♪
それでは皆さんのご利用お待ちしております(^^)/