機材担当の谷岡です。
最近人気で問い合わせも多いMJ-SK400スキマーに関してのご紹介と最初の使い方に関してご説明せて頂きたいと思います。
見た目は他メーカーのスキマーとよく見ております。
ただ、このスキマーは従来のスキマーとちょっと違っている点があります。
MJ-SK400のポンプは通常のポンプとは違い、なんと左右の両方から海水を給水して泡を作りスキミングします。
この際に左右の吸水と一緒にエアも左右から同時に吸い込みますので非常にパワフルでエアフローも強力です。
本体からの排水ゲートは本体と一体化されているので他機種と比べてコンパクトです。
ろ過槽の機材を収納できるスペースが限られている場合はコンパクトサイズは魅力的です。
価格帯に関しても他メーカーの同クラス帯のスキマーと比べるとコスパがよいです。
搭載ポンプもDCポンプなので静音性が高いです。
総合的に見るとパワー・コンパクト・コスパ・静音性とトータルバランスの平均値がとてもよいプロテインスキマーになります。
スキマー最初の使い方になります。
最初に使う場合にスキマーをろ過槽に収納してスキマーの内部の水位の高さを調整します。
調整の目安は上記の写真のように本体に数値が記載されております。
本体の記載されている部分の18cm~22cmの数値を参照にします。
ろ過槽に収納した際にスキマー内部の水位が範囲内の22cmより上になる場合はろ過槽の水位を減らすか、もしくはプロテインスキマーの下にカゴなどの何か土台になるものを敷いてプロテインスキマーの位置を少し上にあげて範囲内に収まるようにします。
電源を入れる前に本体下部にあるゲートをダイヤルを回して全開にします。
このゲートの役割はポンプを動かして稼働中のプロテインスキマー内部の水位を増減させる事ができます。
水位を上昇させる場合はゲートを下の方へ閉じて行くと閉じるほどスキマー内部の水位が上昇します。
完全に全開にするとスキマー内部の水位が最低水位になります(最低水位はろ過槽の水位よりは低くはならないです)
次に電源を入れてポンプを循環させます。
この際にコントローラーでポンプの回転数を調整できます。
回転を上げると泡の量が増えて回転数を下げると泡の量が減ります。
泡の量の目安ですが調整を数日繰り返して調整しますので最初は適当な位置に仮で設定をします。
仮の目安として写真の指の先ぐらいの位置に泡の一番上の天井の部分が来るように調整します。
調整はコントローラーのボタンを押して数値を上げたり下げたりします。
また調整はコントローラーだけでなく本体のダイヤルを回して下部のゲートの開閉でもある程度調整できますがコントローラーの方が数字を見て調整できるのでコントローラーで調整するのがおすすめです。
調整の際に泡の量を増やしたい場合はスキマー内部の水位を低くすればポンプの回転数をコントローラーで上げて泡の量を増やすことができます。
時々ですが泡の量が多い方が良いのかという質問を受けることがありますが、これは最終的に汚れが取れておれば問題ないので最初のうちはあまり気にしないで良いと思います。
スキマーの汚れは水槽内に反応する汚れがないと反応しないので一度調整したら次の調整まで丸一日ぐらい間隔を開けて前日の調整結果を参照に調整をしますので数日かかります。
本体上部には汚れを貯めるカップがついておりますので汚れが溜まってきたら外して洗います。
反応する汚れがあると泡がカップのある上方向へじわじわと上がって行きます。反応する汚れがない時は泡が低いままです。
(イメージ的にはスキマーは一日のほとんどの時間で遊んでいて気づいたら泡がカップの方へ汚れが溜まっている感じです)
調整はカップの内側の(A)の部分にしっかりと汚れが付いているように調整します。
そして泡の方は(B)⇒(C)と流れて行き(C)の部分に泡が溜まってきます。
次に調整が強すぎると(C)の部分にあまり汚れていない薄い汚い透明な感じの水がドンドン溜まり過ぎます。
この場合はコントローラーでポンプのパワーの数値を下げると最初に設定した泡の天井の位置が低くなって行きます。
逆に(A)の部分に汚れがあまり付いていない場合は泡自体がカップに向かって登っていっていないと言えます。
この場合はコントローラーのパワーの数値を上げると最初に設定した泡の天井の位置が高くなって泡がカップに向かって登りやすくなります。
最終的な調整の目安は(A)の部分にしっかり汚れが付いていればOKです。更に(C)の部分には透明でなく汚れている汚水が溜まっていると更にOKです。
この汚れの具合を見ながらスキマー内部の泡の量をコントローラーで増減させて調整します。
調整は一度調整したら翌日まではその調整の結果を見て調整して、また翌日に昨日の調整結果を確認して調整する作業を繰り返します。
注意点としましてはスキマーの方は新品の最初の1週間ぐらいは少し泡が立ちづらい事もあります。
また水槽立ち上げ時は生体がいないので汚れ自体が少なく調整をしても、その後に生体を入れると汚れも増えますので再度調整が必要になります。
MJ-SK400スキマーは対応水量はかなり大きいですがお店的には45cm~120cmぐらいまでの水槽で推奨しております。
それ以上の水量でも最大水量を見ると対応できるようですがお店的にはMJ-SK400にはお兄ちゃん的な存在になるAD600スキマーが同じメーカーより販売されておりますので大型水槽にはこちらのモデルの方をおすすめしております。
新しくプロテインスキマーをの購入をご検討されている場合は現時点ではMJ-SK400スキマーはおすすめになります。