こんにちは藤川です。
今月になって各地で二歳会や研究会が開催されています。
コロナで二年間お休みしていた会もあり、
待ちに待っていた会員さんも多いと思います。
らんちゅうは全国に愛好会があります。
会に所属することで同じ趣味の友達もできますし、
らんちゅうを見る目や飼育の向上にもなります。
しかし、研究会や大会に出品することでご自分の魚に低い評価をされることもあります。
審査員によって多少の評価は違いますが、
らんちゅうには許せる傷と、許せない傷があります。
我慢してもらえる傷、減点される傷、規格外としてはねられてしまう傷。
私の魚で少しずつですが説明したいと思います。
このは20尾は尾形の選別を済ませています。
フナ尾、弱い尾、サシ、ツマミ等は早い時期にはねています。
これからは壊れてしまったものをはねます。
上から見てこの3尾を取り出しました。
1尾ずつしっかり見ましょう。
この魚は左の尾先が折れています。
ほんの少しの傷で、育てながら傷にしてしまう事や、
広がり方で尾先に水の抵抗を受けやすいことなど、
とてもなりやすい傷で「まくれ」と呼びます。
ペットで飼うにはそれほど気にすることはありませんが、
審査でははねられてしまいます。
この魚は泳ぐ時に尾の左右に癖を見せます。
裏返して確認すると少しですが傾きがあります。
審査では泳ぎは大切です。
しかし、一瞬の審査で見落とされることもあります。
また、このサイズではお皿のウロコが出来上がっていないので
もうしばらく育てることにしました。
この魚は上見では見つけにくいのですが、
お腹と尾が遠い感じがします。
長手の魚なら問題ないのですが、横から見ると腰が流れています。
この腰はらんちゅうの魅了を半減します。
尾芯も倒れ気味です。
1回目の研究会では魚が小さいので見逃されることもありますが、
種親にも使用してはいけない傷です。
そし最後は後から現れる厄介な傷です。
腰の最後に突起があります。
横見にした時に気がつきましたが、成長段階で出てくる傷で「トマリ」と呼びます。
見た目も悪く、審査でははねられる傷です。
親魚にも使用をお勧めできません。
退色中なので簡単な選別で20尾から15尾に減らしました。
餌の量は変えずに済む程度の選別は、水換えの間隔も同じで済みます。
「餌の量は同じままで、魚の数を減らしながら育てる」
私がらんちゅうを始めた頃に教わりました。
簡単そうで難しいものです。
来週、6月26日(日)に京浜らんちゅう会の研究会があります。
ご興味のある方は、是非見に来てください。