らんちゅうの産卵必需品(その2)から、
日にちが空いてしまってすみません。
前回は初期飼料の話をさせていただきました。
泳ぎ出して1週間ほどは食べる量は非常に少なく
口も小さいので、ブラインシュリンプでも食べ残しが多い時期です。
稚魚は水交換で傷つけるリスクもあります。
水の汚れには最も注意してください。
ブラインシュリンプは淡水では3時間ほどで死んでしまいます。
稚魚の飼育槽に粗塩(並塩)を少量入れることで
6~8時間生かしておく事ができます。
当店では 塩分濃度0.2% (100リットルに200g)にします。
*ブラインシュリンプの塩水は入らないように注意します
ブラインシュリンプは作る手間はかかりますが
1日に3回ほどの散布で育つので お忙しい方にはお勧めです。
しかし、初心者にはハードルが高いようです。
そこで、手軽な稚魚用の人工飼料を紹介いたします。
月刊らんちゅうに大変興味深い記事がありましたので、
キョウリンさんの餌から紹介します。
ひかりプランクトン 前・中・後期の3種類です。
タンパク質48%以上 粗脂肪3%以上
昨年使用してみましたが、食いに問題は無く稚魚も育ちます。
水はブラインシュリンプより濁りますが、汚れるという感じとは違い
稚魚は元気でした。
どのサイズも400g入りで 初期は余りました。
月刊らんちゅうの中で、
「稚魚は小さすぎる餌は認識できない」
「エサの大きさに関わらず、1つの餌を食べるのに一定のエネルギーが必要」
成長に合わせて粒の大きさを変える事の重要性がよくわかりました。
大きく育てるヒントです。
しかし、趣味で1腹、2腹産卵させる方には量が多いので与え過ぎが心配です。
同じキョウリンさんで メダカなどの稚魚フードが出ています。
ひかりパピー15g メダカ稚魚用フード30g
多分、中身は同じでは?
どちらも タンパク質48%以上 粗脂質3%以上
前期と粒の大きさは同じぐらいです。
大変手頃な量でお勧めです。
新製品でハイ-グロウ 100g
ブラインシュリンプが足りなかった時に使用してみました。
よく食べていました。
タンパク質54%以上 粗脂肪10%以上
日動さんのお話では ブラインシュリンプの栄養価に近づけたそうです。
他にはミシロさんの稚魚フードがあります。
タンパク質52%以上 粗脂肪8%以上
彩金魚っ子は 極細粒、細粒とあります。
極細粒が中期、細粒が後期とお考えください。
どちらも200gで中期が余るようでしたら
彩ちびっこが100gで同じ成分です。
当店で一番売れていますのが おとひめです。
今のようにらんちゅう用の餌の無い頃は
アユ、マスなどの養殖用の餌を使用していました。
おとひめは栄養価と嗜好性の高さから評判になりました。
タンパク質50%以上 粗脂質10% 200g
前期にB-1、中期にB-2 がお勧めです。
紹介した人工飼料はブラインやミジンコの様に動きがないので
嗜好性では勝てません。
食べ残さない量をこまめに与えると良いでしょう。
また、ブラインと併用もコスト面で無視できません。
紹介しました月刊らんちゅうは 店頭で無料配布しています。
また、ご注文の際に同封いたしますので お申し付けください。
では、次回は冷凍フードを紹介いたします。