どうも、川崎です。
さて、品評会お疲れ様でした。
すでに品評会の結果をご覧いただけたかと思います。
まずは最終日の様子をご紹介。
朝から多くのお客様にご投票いただきました。
小さなお子さんもコレがいい!と子供から大人までしっかりとめだかを見ていました。
そして阿部ブリードのめだかをプレゼント
このめだかが来年の品評会で出品されると面白いですね!
海水魚のお客様も投票に参加してくださいました。
途中今回出品してくださったメダカリウム代表の黒川氏より差し入れをいただきました。
スタッフでおいしくいただきました。ありがとうございます。
また西川氏からは自分の大好きなコカコーラをなんと12本も差し入れていただきました。
みんなで飲もう!と決めながらも出すのを忘れていたため自分がおいしくいただきます(笑)
差し入れありがとうございます!
そして審査なども行い表彰式、閉会式となりました。
その様子は別ブログをご覧ください。
で!今回の結果をご覧になっていかがでしたでしょうか?
まずはネット投票部門
まずは第2席の青ラメ幹之
正直写真を撮影した瞬間に
『これは入賞だな』と思った個体。ラメが強いわけではありませんが
この写真うつりが抜群でした。
そしてこちらは第3席の黒ラメ幹之
こちらも写真を見たときに第1席になってもおかしくないと感じました。
正直幹之系、ラメ系統はネット投票部門では入賞して当たり前。
そして第4席のヒレ長幹之半ダルマ
横浜支部ではなかなかお目にかかれないメダカ。
これもいいめだかだなぁ~と思えるかなり整った個体。
横見で入賞圏内に入ってきました。
そして第1席を獲得したアルビノ出目ダルマ
これまたいいメダカです。
エントリーを受けた際に可愛いけどサイズが、、、
と思ったのが正直なところ。
しかしネット投票部門というところが第1席になった理由。
ネット投票部門ではサイズはほとんどわかりません。
そのため小さい大きいではなくそのメダカ本来の発色や形などの特徴が勝負になります。
今回で8回目の品評会。
今回は上見の魚が非常に多く写真も上見写真が多かったと思います。
三色、幹之などの上見の中にこの出目ダルマがいれば、、、票が集まってもおかしくはありません。
それは4席のヒレ長ダルマと同様です。
今流行の二色幹之系やラメ系を退けての第1席は非常に価値ある1席です。
今回このメダカを出品してくださった浅原氏はめだかを始めてからまだ2年ほどかな?
ここにきてグイグイ伸びており、今後の横浜支部を盛り上げてくれそうです。
そして一般投票部門。
第1席のマリンブルー
こちらのメダカは圧巻でした。
写真では伝わらないと思いますが、芳賀氏らしくサイズは大きく、ひときわ目立つ個体。
容器に並べ全てのめだかを見たときにコレは入賞だ。そう思える1匹でした。
第2席は阿部氏の黒蜂
阿部氏の本気のメダカ。
サイズ、色、体型どれをとっても抜群のメダカ。
現在ブラック系のメダカが普通目でも色が濃くなってきており
その中でも特に黒い!と感じる1匹。
そしてこちらは初出品で3席入賞の國木氏のめだか
マリンブルーでエントリーされております。
こちらのめだかは自分の評価としては鱗がしっかりとしており、
幹之めだかの最高峰である極光。
しかし正直極光はいまや普通。
固定率が高くなりどんどん生産されているのが実情。
そして今回他にも極光は数匹エントリーされておりました。
が、その中でこのマリンブルーに票が入ったのはめだかの見せ方。
マリンブルーといえば当然白容器なのですが、
幹之めだかの話をすれば基本黒容器で見せるほうが綺麗に見えます。
当然そんな話は当たり前。
しかしそれでは投票という話で言えば当たり前すぎて80匹もいる中から
選んではもらえません。
今回はめだか自体もですが『魅せ方』が重要だということを改めて再確認いたしました。
楊貴妃をいれるなら当然黒容器。
そう考える方は多いはず、紅白めだかなどもしまって見せるにはやはり黒容器
しかし、白容器に入れることで逆に赤の発色が非常に美しく見えます。
そしてこちらが今回の会場風景。
キャンディーポットに上見の黒容器。
その中心に置かれた白い容器
かなり目を惹くかと思います。
不公平と考えるのはやめてください。
品評会とは大会で順位を出すことはもちろんですが自分のメダカを多くの人に
一番良い形で見てもらうことが重要。
そのためには自分の出品するメダカの特徴を十分に理解し、その特徴を最大限生かせる展示をすること。
コレが一番重要なのです。
今回キャンディーポット、白容器上見、黒容器上見の3種類で展示いたしました。
ここで何を選ぶのかが非常に重要だったことは簡単にわかること。
『普通』『一般的』『これ以外はない』この考え方があったのでは『改良めだか』において
新種を作出することも難しいです。
赤い幹之は作れない。今でも作出されておりませんが不可能ではないと思います。
これはめだか以外においても、ようは発想の転換。
なぜ真っ青なめだかを作ろうとしないのか、何事においても突き詰めていくことが重要かと思います。
そのこだわりが趣味では重要です。
こちらは第4席の浅原氏の楊貴妃
こちらの楊貴妃も同様。
赤さをこだわりぬいて作出した素晴らしい個体でした。
そのこだわりは新品種を追い求め、新たなメダカを作るもよし、
現存するメダカをさらに色を濃くする、ヒレをさらに長くする、
幹之の光を背中だけでなく体全体にするなど。
趣味の世界ではこだわりをいかに持ち、そのこだわりをどうこだわっていくかが重要だと思います。
こちらは第5席浅原氏の楊貴妃ヒカリ
浅原氏のメダカを過大評価するわけではありませんが
こちらの楊貴妃ヒカリは体型抜群。
この体型だけであれば日本めだか協会の品評会においても入賞も可能。
しかし体色は正直いいとは言えません。
このことを浅原氏に正直に伝えたところ
『いやぁ~、なかなか色が濃くならなくて、まずは体型だけでもしっかりしたいんです。』
と、自分のこだわりをしっかりと持っていました。
そのこだわりが今回5席という結果を作り上げました。
あれこれ手を出すのもいいですがやはり1つずつ、確実にクリアしていくと
時間は掛かっても必ず良いメダカが作出できます。
そしてこちらも第5席のヒレ長幹之ダルマ
こちらも非常に素晴らしい個体。
またこのメダカをあえて上見で出品するのはさすが。
ヒレ長めだかといえば横見。この概念にとらわれず、自分の見せたい表現で
しっかり入賞を果たしました。
しいて言うならばこちらも白容器に入れた姿も見てみたかったですね。
そして審査部門第1席のピュアブラック
西川氏といえばピュアブラック
それは初めてピュアブラックを出品していただいた時からわかっていたことですが
今回あらためてそれを実感しました。
体色はもちろんですが体型、尾形がパーフェクト。
しいて言うならサイズ感。
ピュアブラック=スモールアイのためサイズを大きくすることは難しいのですが
やはり品評会であれば大きく仕上げたいところです。
第2席は阿部氏の全身体内光
これはただただ見事なめだかでした。
全身体内光でもやはりランクがあり、こちらの個体は
やはり最高峰の個体。
非常に明るい発色で写真では伝わらない美しい個体です。
一般投票で1席に輝き、さらに審査部門でも3席に入賞を果たした芳賀氏のマリンブルー
やはり良いメダカは誰が見てもいい。
この一言に尽きます。
審査員が見ても色、体型、大きさ、魅力全てが群を抜いた個体。
そして一般の方が見てもいいと思えるめだか。
コレが一番ではないでしょうか?
誰が見ても良いと思いえるめだか。
万人ウケするめだか。これからのめだか業界において、このようなメダカをいかに作り出すかがポイントになってくると思います。
スワローやヒレ長、名もなき新品種など一時のブームは起こります。
しかしその後、残っていくでしょうか?消えることはなくとも人気はなくなります。
誰が見ても綺麗、可愛い、すごいと思えるメダカ。コレを作り続けている芳賀氏はやはり絶対王者だと思います。
自分のこだわったメダカだけを追い求めるスタンスが今回はもちろん、今までの品評会での
輝かしい成績を作っていると思います。
今回錦系のめだかで唯一5席までに食い込んできた三色
池谷氏の出品になります。
池谷氏は今回静岡より出品していただいております。
出品メダカが到着した時に唖然。
横浜支部のメダカとはまったくと言っていいほど違うめだかばかりでした。
最新品種を数多くエントリーし、正直横浜支部のメダカは古いのでは、、、と思うほど。
そしてしっかりと入賞を果たしました。
やはりただの『めだか』ではなく『改良メダカ』なのです。
琥珀や楊貴妃、幹之などを作り上げることも必要。
しかし改良といった話で言えば現存するメダカに手を加え、より美しい姿にする。
これが改良めだかでは大切なことだと思います。
こちらの三色は他に出品されている三色とは明らかに違う輝きがありました。
三色メダカの良い、悪いは正直難しく、個体差がかなりある個体。
そして見る人によっての好みが激しく、白抜けが強い個体
ブチが強い個体、赤みが強い個体、などかなりバラつきがあります。
しかしこの三色は非常にバランスよく三色になっていたかと思います。
ちなみにとっても個人的にはこちらの三色も可能性を感じました。
まだまだサイズも小さく色も薄く、ブチも弱い。
しかしこのメダカが作出できるということはこだわっていけば確実に更なるレベルアップが望めます。
そして第5席は三色幹之
これは非常にさわやかで美しい個体でした。
正直文句のつけようの無いメダカでした。
このメダカが複数作出できるのであれば是非日本めだか協会の品評会で
複数上見で出品していただきたいほど完成度の高いメダカでした。
と、あまりにも長くなりすぎたので審査部門はここまで。
今回の品評会で感じたのは先ほども書きましたが横浜支部の特徴がはっきりわかりました。
当店がめだかの館様のめだかを扱い、品評会も投票制ということもあってか
体型をしっかりし、体色はそのめだか本来の体色にする、さらに体を大きくする。
コレに非常に力を注いでくれています。
また最新品種ばかりを追い求めるのではなく、そのめだか本来の美しさをいかに再現できるか。
コレが横浜支部。特に体型に関しては自分も口すっぱく言ってきましたが、
まず、日本メダカ協会の品評会において体型の良し悪しがいかに重要なのかをお話します。
まず日本メダカ協会の品評会では全てのメダカには点数をつけません。
まず審査員が出品魚のなかから1人3票、審査員6人だとすると18票をコレだと思うめだかに入れます。
そしてその票が1票でも入っためだかのみ審査に進めます。
ということは票が綺麗に分かれれば1部門あたり最大18匹審査の対象になります。
しかし、、、長年メダカを見てきた方々がバラけるとおもいますか?
最大18匹。
本当に被れば100匹出品されていたとしても3匹しか審査対象にならないということ。
1人3匹しか選べない中で体型崩れ、ようは腰曲がりめだかを選びますか?
答えはもちろんNO!では逆に体型が抜群な個体の場合。。。
色はまぁまぁだけど体型はどのメダカよりもいいとすれば、、、体色はまぁまぁでも
残る可能性は十分にあります!
コレが体型と体色の違い。体色は他と比較することはあります。
しかし体型は比較ではなく良い、悪い。
腰が曲がっている個体はまず審査対象にならないと思っていただいていいかと思います。
体型が良ければ体色がまぁまぁでも審査対象にはいり、入賞も十分可能です。
しかしどんなに体色が抜群でも腰曲がりでは次に進めないのです。
そして大きさの話ですが同じ色、同じ体型、同じ特徴のメダカがいたとして、
サイズが片方は2cm、片方は5cmあったらどちらが高く評価されるのでしょう?
もちろん5cmに決まっています。
それだけしっかり作りこんでいるということも審査員はお見通し。
体型は品評会において非常に重要なポイントです。
是非次回の品評会でも体型の良い個体が見れることを楽しみにしております。
最後に1匹だけご紹介させていただきます。
今回1匹のみ出品されていた朱赤スワロー
スワローが出始めてから少し経ち、『なんかヒレが裂けててやだ、ヒレぼろみたい』
という声もありましたがこちらの個体はいかがですか?
体型はもちろんヒレの伸び方は非常に美しい。
また朱赤ベースで体色もよく、非常に高評価でした。
審査でも14点14点13点と高得点で出ましたが1人だけが9点という審査。
個人の好き嫌いもあるのかも知れませんがここで13点が出ていれば一気に1席同点となっておりました。
好き嫌いの激しい種類だからこそこだわり、嫌いだという人でも納得できるようなメダカに作り上げてほしいですね。
と!言いたいこともまとまりませんが長くなったので以上!(笑)
これをもって第8回横浜支部めだか品評大会の全てを終了させていただきます。
出品者の方々、お手伝いいただいた方々、ご投票してくださった皆様
ご協賛してくださったスドー様、キョーリン様、エル商会様、マーフィード様ありがとうございました!
次回の品評会も是非お楽しみに!
では失礼します。